2012年9月21日金曜日

原田泰氏の震災復興欺瞞の構図(18)


  続きです。
「時間をかけるのは、年々の予算が少なくてすむからだというのが政府・与党の答えだが、工事をしている期間を延ばしたいのが真相ではないか。政治が、本当に人々のことを考えるものなら、速く作って、あとの予算は要らないと言えば良い。

斉藤淳イェール大学助教授は、新幹線や高速道路などのインフラが完成したとたん、地域住民は中央政府の言うことに従う動機を失ってしまうと指摘する。

結局のところ、政治も官僚も、人々を政治に依存させようとしているのである。自立した人々は、もはや政治には頼らなくなる。それでは政治の支配は続かない。

仙台の水田と住宅地が混じり合い、津波で床下浸水程度に浸水した地域こそ、津波で家を破壊された人々にとって絶好の住宅地にすべきところだ。塩害を受けた水田を新たに住宅地にすることが仙台市の発展になるのに、政治は公共事業によって人々を依存させようとしている」

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