東海・東南海・南海地震が九州にまで震源域を広げて、4連動地震を引き起こすそうです。すると、想定の2倍にあたる20㍍の大津波が襲ってくることがわかりました。彼ら地震学者のおかげで、臨海部の原発もコンビナートも港も防潮堤をさらに高くし、太平洋岸は「津波特需」の中にあるといいます。
湯浅氏は、そういったことよりも地名研究者、楠原祐介さんの「災害地名学」を好むといいます。
楠原さんによれば、日本人は地名の中に「ここは危ないぞ」というメッセージを託し、それ自体がハザードマップになっているとみています。
福島第1原発のある双葉町の北側にある「浪江」町も、慶長年間の津波か貞観の大津波に関連します。今回の大津波でも、浪江の中心地は12㍍に達したといいます。福島第2原発が立地する大熊町「波倉」は津波の痕跡地名だそうです。液状化現象に見舞われた千葉県浦安市は、元禄地震を記録した神官の『地震道之記』に、「大地裂けた所に悉く泥水湧出す」といまを予知しています。
高級住宅地のイメージの強い鵠沼は、東が境川、西が引地川にはさまれた低地で、南は相模湾に面しています。予想される相模トラフが起こす大津波や南海、東南海地震にも警戒しなければなりません。先人は、危ないところは後世に伝えるために名前も変えてつけたのでしょう。はたして、今回の東北大震災は、先人の知恵を使って、地名を変えることが出来るのでしょうか。
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