フランソワ・フィヨン内閣の司法大臣は、ラシダ・ダディ(Rachida Dati)という42歳の独身女性です。移民系の女性で初めて法務大臣という重要ポストに抜擢され、サルコジ政権がアピールする多様性のシンボルとして、もてはやされてきました。彼女の父親はレンガ職人で、ダティは、12人兄弟の2番目として生まれました。貧しく、苦労をして今日の地位を勝ち得ました。一部のメディアは、「女サルコジ」という異名を奉っています。「フランスでいちばんセクシーな政治家」とも言われています。
その彼女が9月3日、妊娠していることを発表しました。父親はだれかという質問に対して、「私の私生活は複雑なのでその質問にはお答えできません」と云っています。噂では、スペインの前首相のホセマリア・アスナールにちがいないとか、いろいろ云われていますが、アスナールはこれを否定しました。そのほかにも、フランスの現職閣僚、有名レストランの経営者、マスコミ関係者の名前が挙がっています。一部では、ダティが、早くからサルコジ大統領のスポークスマンとしても活躍し、大統領になったあとは、法相の席を迫っていたことから、サルコジ大統領の名前も挙がっております。夫人のカーラ・ブルーニは離婚の噂も消えず、憂鬱な毎日が続いているようです。
フランスでは結婚していない女性の出産数が結婚した女性の出産数を上回って51%になったそうです。2週間くらい前からお腹のふくらみが話題になっており、妊娠しているのではという噂が広がっていました。出産は来年1月の予定だそうです。フランス社会は、「異例」とも言われそうな彼女を問題視していません。日本には、そういう女性がいませんが、日本だったら、どうでしょう。フランスでは、42歳で独身のダチ大臣の妊娠のニュースは、働く女性たちに勇気を与えたようです。フランスの閣僚としては、初めてのシングルマザーが誕生するかもしれません。
夏の休暇が終わるとダティ法相のお腹がふっくらと目立つようになっていたようです。フランスでは、社会党の大統領候補だったセゴレーヌ・ロワイヤルをはじめとして、これまでに3人の女性閣僚が任期中に出産しています。ダティ法相の父親は、誰でしょうか。1月に生まれてくるこどもは、誰に似ているのでしょう。
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