先日、JALの機内誌の本の紹介欄で、ロビンソン・クルーソー、十五少年漂流記、蠅の王が紹介されていました。蠅の王を除くと、今から50年ほど前に読んだものです。なつかしく、早速、空港の書店で探すと表題の本のみがありましたので、購入して読みました。これの原題は、「2年間のバカンス」ということを初めて知りました。わたしが今回、読んだのは波多野完治訳(新潮文庫)でした。原作者はジュール・ヴェルヌです。1828年、フランスに生まれました。したがって、原作は、フランス語で書かれています。しかし、この原本は残っていないようです。1888年に出版されますと翌年英訳されました。本の名前が「太平洋漂流」となったようです。しかし、欧米では、あまり読まれませんでした。日本では、1896年に森田思軒が翻訳しましたが、これは英訳本を翻訳したものでした。そして、「十五少年漂流記」となり、爆発的に読まれ、ほとんどのすべての少年がこれを読んだとまで言われています。その後、多くの人が、翻訳本を出しましたが、ほとんどが森田思軒の「日本訳」をもとにしたものだそうです。
さて、原作者のジュール・ヴェルヌは、10歳のときに海の冒険に乗り出そうと家出をしたのですが、すぐにつかまって、母親にこっぴどく怒られ、「これからは頭の中で空想の冒険をします」と約束し、人生で約60冊の小説を書きました。そのほとんどが冒険旅行の話です。「地底探検」、「月世界旅行」など出版しています。
結局、この本を3回ほど読みました。これを機会にロビンソン漂流記。宝島、ガリヴァ旅行記、トム・ソーヤーの冒険、ハックルベリイ・フィンの冒険などを読みたいと思っています。今、ベストセラーになっている小林多喜二の「蟹工船」は読む気がしません。高校生のときにあまりの暗さに気分が悪くなった記憶があります。やはり、小説は「純にして興、興にして純」でなければなりません。
明日は、多くの方が忘れておられるでしょうから、「十五少年漂流記」のストーリーについて書きたいと思います。
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