2013年11月7日木曜日

日米同盟強化で逆切れした韓国 (4)

 韓国には、国民の情緒――喜怒哀楽を煽れてこそ有力メディアであるとの発想があるようです。したがって、正確な事実の伝達、報道は、先進国ほど重視されないといいます。
 なかには、米中両大国の力を背景にして、日本を叩いて外交的に快進撃を続ける我が国といった幻想を厳しく批判する韓国人もわずかながらいるようです。
 
 外交政策企画室長やシンガポール大使などを歴任した元・大物外交官の李長春(イ・チャンチュン)氏などは、「親中反日政策は韓米同盟の空洞化につながる」と警告しています。同氏は保守系サイトの趙甲済ドット・コムに「NATOも顔色を失う米日同盟の躍進」(1011日付)を寄稿し、こう訴えました。
・韓国は対中依存症で、おかしくなった精神状態で、「胡蝶の夢(荘子が夢で胡蝶になって楽しみ、自分と蝶との区別を忘れた)」をまどろんでいる。この幻から覚めねばならない。
・過去を持ち出し現実から目をそむけ、敵と味方を取り違えている韓国の「親中反日」こそは、在韓米軍撤収を議論の場に引き出しかねない。
・韓米同盟と米日同盟のうち、どちらが米国にとって重要か自問自答しつつ、誤った判断を避けねばならぬ。

 
 こうした冷静な議論は新聞やテレビなど既存のメディアではほとんど見られない。「反日」を楽しんでいる韓国人から、“おもちゃ”を取り上げるわけにはいかないようです。それに李長春氏のように、はっきりと「親米路線」を強調するのも世間受けしない。韓国人は中国が覇権を握る可能性が増していると信じて疑わないからです。
 
 むしろ既存のメディアでは、米中二股外交を展開しておきながら、「自分より日本を大事にするのか!」と米国に逆切れする空気も濃くなって来ているといいます。

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