2013年11月4日月曜日

日米同盟強化で逆切れした韓国 (1)

 鈴置高史氏の記事からです。

 どうも韓国という国は、おかしな国のようです。米国が日本との軍事同盟を強化しました。すると、中国の意向も受けて反対していた韓国が「面子を潰された」と逆切れしました。一部の韓国紙は「米国が日本を大事にするのなら、中国と同盟を結ぼう」と書き始めたりしています。
 韓国が大騒ぎになったのは103日です。日本の集団的自衛権の行使に対し米国が賛成したうえ、多角的で厚みのある日米同盟の強化を打ち出したからです。それを鮮明にしたのが日米安全保障協議委員会(22)の共同声明でした。

 朝鮮日報はそれを4日付1面トップで「米国、日本の集団的自衛権の行使歓迎……緊密に協力」と報じました。さらに4日、5日と連日、社説で扱ったうえに、日米同盟強化に関し背景や影響など様々の角度からの特集を組みました。少し異常といえます。

 中央日報も5日付の1面トップで「日米蜜月、試される韓国外交」として解説したうえに、7日付の社説でも論じました。

 一方、日本の新聞は4日付で読売、毎日と産経が1面トップで報じましたが、ただし日経は14段、朝日が13段程度でそれほど大きな記事ではありませんでした。それと比べると、韓国メディアの異様に大きな扱いが目に付きました。韓国人は何をそんなに驚きあわてているのだろうか。
 

 中央日報の7日付社説「韓国は、経済に続き、外交でもサンドイッチ状態」と本音をのぞかせています。以下、内容です、

・米国が日本の軍事力強化をテコに中国牽制に乗り出した。
・韓国は経済で日中に挟まれてサンドイッチ状態になったのに続き、外交でも米日と中国の間に挟まれた。
・韓国はすでにミサイル防衛(MD)問題で、米中間でジレンマに陥っている。
・韓国の外交・安保の立地点が急速に狭くなっている。しかし、政府は適切な対応策が打ち出せていない。


 簡単に言えば、米中を両天秤にかけ、双方から利を引き出すという朴槿恵政権の二股外交が早くも破綻したということのようです。常識がある人なら、米中が対立の度を深めている中で、二股外交などうまくいくはずがないと考えるはずです。

 ところが韓国メディアは「米中双方と良好な関係を築いたうえ、両大国の力を背景に日本と北朝鮮に言うことをきかせる」という画期的な朴槿恵外交を称賛してきました。たしかに内政はうまくないが、外交はポイントを稼いでいると。けっこう多くの知識人が信じ込み、日本にやって来ては自慢していたと言います。

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