2013年11月3日日曜日

アベノミクスで巨額の富が消失

 “アベノミクスで日本の富の20%が消えた”。こんな衝撃的なレポートが話題を呼んでいます。クレディ・スイスが毎年発表している世界の富に関する報告書「グローバル・ウェルス・レポート」の2013年度版です。これによると、日本の富裕層はアベノミクスで激減しました。126月から今年6月までの1年間で、100万ドル(1億円)の純資産を持つミリオネアの数は130万人も減ったといいます。日本に次いで富裕層が減ったのはブラジルで、減少数は約12000人ですから、日本の減り方は異常と言えます。

 日本全体の資産で見ると、なんと58兆ドル(約580兆円)が失われたと書かれています。これは日本の富のおよそ20%にあたります。

 「今年上半期の貿易収支を見ると、約5兆円の赤字でした。過去最大の赤字幅です。円安の影響で、エネルギーなどの輸入コストが高騰しているためです。極端な円安によって、フローでみれば所得の移転、ストックで見れば評価損が起こっています。円安で輸出企業が儲かったといっても、為替のおかげで輸出額が増えたにすぎず、数量ペースでは増えていません。アベノミクスの異次元緩和と円安誘導によって、国民の富がどんどん海外に流出しているというわけです。円安は国力を失わせ、国民の富をいや応なく奪っていく」と経済アナリストの菊池英博氏が語っています。

 安倍首相が盛んにアピールするGDP成長率も、ドル換算すれば大幅マイナスというわけです。このあたりは、冷静に解き明かす必要があります。

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