2013年7月14日日曜日

鳩山元首相の尖閣発言

 鳩山由紀夫元首相は、香港・フェニックステレビの取材で尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領有権を主張する中国に理解を示す発言をしたことに対し、625日に都内で記者団に「言ってない」と反論しました。6月29日の産経新聞です。しかし、「日本固有の領土」について「ポツダム宣言に書いてある」とも発言していました。

以下、発言内容です。

「(日本が尖閣を盗んだと思われても仕方がないとの発言は)していない。中国側がそういう判断をする可能性はあると申し上げた。

 日本は、(1945年に)ポツダム宣言を受諾してカイロ宣言を守ることになった。カイロ宣言には台湾、澎湖島など清国からスチールした(盗んだ)ものは返しなさいと書いてある。「はい、わかりました」ということで日本はのんだ。

中国側からすれば「台湾、澎湖島など」というのがあるから、「など」の中に何が入っているのかと考える可能性はある。日本は必ずしもそうは思っていない。ならば、まさにこれは係争の土地ではないかという議論は当然成り立つ。

当時の周恩来首相と田中角栄首相が(72年に)暗黙の合意をした「棚上げ」というところに一回戻す。領土問題は存在する。係争地だから。今そんなことをやっているよりももっと大事なことがあるから。そのことを先にやろうと、後の世代に委ねようじゃないかという41年前の知恵だと思う。こういう知恵をもう一度学んだ方がいいのではないかということを申し上げた。

日本の固有の領土というのは、ポツダム宣言に書いてある。固有の領土は北海道、本州、四国、九州。日本は戦争に負けて、それが固有の領土になった。その後は連合国軍が決める島だ、残念ながら。

他の島を日本のものにしてもらえるかどうかは、連合国軍が判断するということになってしまった。したがって固有の領土という話じゃない。

その後、交渉次第で戻ってきたものもある。しかし、最初から固有の領土ということではなく、それぞれの国との間できちんと議論して、われわれの主張を貫くように努力すべきだ。これが外交ではないか。(批判する菅義偉官房長官らは)もっと勉強していただきたい」。

このひとには、こういうところに行って発言する前にきちんとレクチャーを受けるという習慣がないようです。首相在任中も環境の問題、沖縄の基地問題など、誰にも聞かずに、受け狙いで発言したように思います。野党時代は、それでもまだよかったのでしょうが、一国の首相となれば、そうはいきません。これは、元がついても同じです。昔なら、座敷牢に入れておかれたでしょう。

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