2008年8月19日火曜日

開会式余話

 開会式でかわいい少女が革命歌曲「歌唱祖国」を歌いましたが、これは林妙可ちゃんで、世界を魅了しました。「微笑の天使」と大きく取り上げられましたが、あのパフォーマンスは、実は「口パク」だったそうです。開会式の音楽担当の陳其鋼監督が認めたものです。実際は、北京大学付属小学校1年の楊沛宣ちゃんが歌っていましたが、沛宣ちゃんは「歯並びが悪い」ためにルックスが完璧な妙可ちゃんを舞台に出すことにしたそうです。
 ついで、北京五輪組織委員会が「中国の56民族を代表する」と紹介された子供の多くは、実際には各少数民族の衣裳を着ていただけの漢民族だったことが分かりました。開会式当日に配布された資料には、子供たちは「中国の56民族からの56人」と明記されていました。中国は、人口の92%が漢民族です。少数民族としては、チワン族(約1620万人)、回族(約980万人)、朝鮮族(約190万人)などがいます。開会式では、その子供たちが、中国国旗をもって入場し、民族が融和していることを演出していました。
また、世界中に放映された花火による“巨人”の足形が合成映像だったことも分かりました。
わたしは、これらのことは、とくに目くじらを立てることもないように思います。組織委が言っているように「たいしたことではない」という程度のものでしょう。歌も非常にきれいで、ほんとは歌った沛宣ちゃんに会いたいとも思います。歯並びが多少悪い方が愛嬌があります。歯並びを矯正するともっときれいな声になるでしょう。
しかし、北京オリンピックも、これまでのところ、大きな支障もなく、事前に予想されたようなことも起こっていません。アジアの一員として、世界の一員として、素直に喜んであげるべきでしょう。

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