2013年10月5日土曜日

汚染水対策

汚染水の漏えいが見つかったタンク周辺
 東京電力福島第1原発で汚染水の漏れが止まらない。汚染水対策について、政治評論家の鈴木棟一氏は、次のように書いています。

「政府が93日に総合対策を決めました。建屋周辺の地中を凍らせて壁をつくる凍土遮水壁の設置と汚染水から放射性物質を除去する浄化設備に国費を投入する。建屋に流れ込む前に地下水をくみ上げ、海に放出する地下水バイパスを稼働させる。汚染水を漏らさないため、溶接型タンクを早期に設置する。

 原子力規則委員会の田中俊一委員長も「海に放水することは避けられない」と認めました。休暇を楽しんだ後の結論です。

 凍土壁は工期が18-24カ月かかる。2年後でないとできない。しかもこれまで大規模工事での採用例がない。

 問題の根本は、福島第1には裏手の山側から1日に1000トンの地下水が流入。うち約400トンが外壁のひび割れから建屋に侵入。いまタンクに貯蔵されている汚染水は、建屋に流入した地下水と燃料棒の冷却水が加わったものだ。いまも原子炉を1400トンの水で冷まし続けている。この冷却の水を循環装置にすることが先決。こうすれば汚染水は増えない。

 地下水が流入する山と敷地の間に防御壁が必要だ。そして山からの水を迂回して海に流すべきだ。

 
 フクイチ(福島第1)30キロ圏内は『放射能に占領された領土』と冷徹に捉えて居住を禁止し、世界中から核廃棄物を受け入れる判断をしてもいいのではないか」

前半は的を得ていますが、後半の30キロ圏内云々をとても飲めません。福島と首都東京は、意外と近いのです。世界中から核廃棄物を受け入れるようなことをすれば、オリンピックも出来なくなるでしょう。

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