2013年10月21日月曜日

糖尿病発症に関与するタンパク質の発見

 わたしも糖尿病ですので、糖尿病に関しては、人一倍の関心があります。最近のニュースを紹介します。

日本の糖尿病患者の大半を占める2型糖尿病について、発症に関与する新たなタンパク質をマウスの実験で発見したと、新潟大の南野徹教授らが米科学誌セル・メタボリズムに発表しました。このタンパク質「セマフォリン3E」は、患者の血液中で増えていることが確認されました。したがって、このセマフォリン3Eの働きを妨げる方法を見つければ、新たな治療法の開発につながるというわけです。

 セマフォリン3Eは内臓の脂肪細胞で生み出され、炎症を起こす細胞「マクロファージ」を脂肪組織に呼び寄せて炎症を発生させます。その結果、インスリンが血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませて血糖値を下げる作用が弱くなるというわけです。

 南野教授らがマウスに高カロリーの餌を与え続け、内臓脂肪を蓄積させて2型糖尿病を発症させたところ、脂肪細胞が生み出すセマフォリン3Eが増え、脂肪組織で炎症が起きていたといいます。化合物でセマフォリン3Eの働きを妨げると、炎症が抑えられ、インスリンの作用が改善されたというものです。

 たしかにわたしも内臓脂肪が多いので、安全で安定して働く、セマフォリン3Eの働きを妨げる方法を一刻も早く確立してほしいものです。

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