2013年10月19日土曜日

今国会が危険な安倍内閣

  与党と野党の力関係でゆくと、圧倒的に与党が強く、なんでも通りそうであるが、必ずしもそうともいえないとジャーナリストの高野孟氏が書いています。それは、肝心の「成長戦略」に関わる産業競争力強化などの法案の中身がひどいといいます。自民党伝統の公共事業のバラマキと小泉内閣=竹中平蔵流の規制緩和を接ぎ木して、いかにも経産省あたりの役人が思いつきそうな、例えば「3Dプリンターのリース業に支援」とか、くだらない具体策を数だけ並べたもので、「21世紀をどう生き抜いていくか」について国民に夢と希望を与えるには程遠い「骨なし戦略」であると辛辣に批評していますが、もっともです。

 さらに終盤に近づくにつれ、野党は、いよいよもって公約違反もはなはだしいことになりそうなTPP問題を攻めるだろうと推測しています。与党は短い会期の中で来年度予算編成とも関わる景気関連法案の成立を焦って、数の横暴に訴える場面も出てきそうです。

 そうなると、「安倍が高転びするのではないか。早ければこの会期末だ」と予測する政治記者もいるそうです。好事魔多しです。実は安倍首相にとって危険がいっぱいの秋の国会になりそうです。

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