
一審判決では、虞被告が中国の対北朝鮮政策などの国家機密情報を宮本大使に提供したために国家の安全に危害を加えたと断じています。また、虞被告は韓国の元外交官にも情報提供したとしています。
虞被告と宮本大使の交流は、宮本大使が公使時代の1998年から始まっています。2006年9月から翌年7月にかけて複数回に分けて約300万円を貰ったとありますし、別の情報では、1回で300万円ずつもらったという記事もあります。情報は、口頭でされたようです。内容は、対北朝鮮政策の変化、中国銀行の北朝鮮への送金停止問題、北朝鮮の輸出優遇政策の変化、中国の外交政策などであったようです。
宮本大使は、わたしの高校の2年後輩になります。北京で会ったときも大使館のセキュリテイが非常に厳しかったのを覚えています。この件は、内容が内容だけに大使が1対1で話されたでしょうが、通訳もなしに意味がよく理解できたなと驚きます。大使は、チャイナスクールの出身ですので、中国語は堪能でしょうが、100%理解できたのかなと最初に思いました。次に、いつも中国に情報がとられてばかりですのに、よくやったと思う面、まさかハニートラップにはかけていないよね、次に中国の幹部の給料もけっして高くないので、お金に対して弱いのかなと気の毒に思いました。中国の役人の給料は、あまり上がらないのに物価は、どんどん上がっています。したがって、北京で生活するのは、大変だろうと思います。正規の右手の収入以外に左手の収入がないとやっていけないのでしょう。二審でどうなるか分かりませんが、判決内容が変わらないと、62歳から18年間収監されます。晩節を汚すという言葉がありますが、虞被告の場合は、これに相当すると思われますが、ある面、気の毒に思います。わたしたちは、中国人の友人に対して、けっしてマル秘の情報は、必要ないと言っています。公開されたもので結構ですと伝えています。したがって、相手がこのように不幸なことになることはありません。わたしたちは、中国でマル秘の情報をもらっても使いようがありません。いずれ公開されます。大使もこれらの情報が役に立ったのでしょうか。中国とは、常にオープンに付き合いたいものです。中国には、ほとんどなくなりましたが、まだ密告が残っていますので、こういったものにかからないように十分に気を付けていただきたいものです。
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