2009年5月3日日曜日

豚インフルエンザと関西空港でのできごと

 28日、北京に行くためにJALのラウンジで待っておりますと、今から海外に行く年配のビジネスマンがいました。関西のあまり品の良くない代表のような人です。ラウンジの女性に、かれ曰く、「今、外務省の友人から電話があって、この数日うちに豚インフルエンザに対する警戒水準の切り上げがある。そうなると、メキシコなど豚インフルエンザの感染者の出た国からの入国はしばらく認められず、日本に帰って来れなくなると言われたがどうしたらいいのだ」。ラウンジの担当者も困っていました。多分、メキシコかアメリカに行くのでしょう。その御仁が、次いで、「アメリカから直接、日本に帰らずに、中国経由で帰ってきたら、どうだ」と畳みかけているのです。よほど、外務省に友人がいるのであれば、そちらに直接聞けば、と言いそうになりましたが、ぐっとこらえました。結局、その御仁は、そのまま出張しました。
 たしかに28日現在で、メキシコでは、103人の死者が出ており、感染者数は、1200人以上ともいわれています。そのほか、隣接するアメリカで20人、カナダで6人、スペインでも1人の感染者が出ています。牛丼チェーンの松屋では、豚テキ定食をしばらく中止するようです。過去の例でも1918年のスペイン風邪で4000万人、1957年のロシア風邪では、200万人、1968年の香港風邪では100万人と大量の死者が出ています。舛添大臣も水際で食い止めようとしているようですが、先のような人物がいますと効果はどうでしょうか。間違いなく警戒水準の引き上げはあるでしょう。
 読者のみなさんは、もしメキシコ出張が、命じられましたら、出張されますでしょうか。わたしは、はっきりNo!と言います。今の世の中、face to faceでやらなくても、代替の手段があります。先に中国でSARS騒ぎがあった時に上海で展示会があり、主人が出張を命じられました。そこの奥さんは、その時から自社の家電製品を買わなくなりました。

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