2010年7月31日土曜日

パンソニックの株は、大幅に下がり、三洋電機は、値上がり

 7月28日に、パナソニックが、三洋電機、パナソニック電工、パナホームを完全子会社化することを発表しました。そうすると、どういうことが起こったと思われますか。29日の株価は、親会社になるパナソニックの株が、前日比90円安で1077円でした。8.3%の値下がりです。これに比べて、子会社になる三洋電機は31円高の149円で26%アップです。同じく、パナソニック電工は、なんと150円アップの1124円でした。3桁の株価が4桁の株価になったのです。15.4%のアップです。パナホームも42円上がりました。8.2%のアップです。

 子会社になる3社が、業績が悪ければ、別ですが、いずれもいいのです。三洋電機も第2四半期は黒字です。これらの子会社の業績が悪く、これをパナソニックがカバーしないといけないということであれば、パナソニックの株が下がるというのは、分かります。実際は逆です。3つの子会社の利益をパナソニックが吸収できるようになるので、パナソニックが良くなる。したがって、パナソニックの株が高くなるのならば、分かるのですが、逆です。どうも納得できません。

 昔、三洋電機が東京三洋を合併しました。東京三洋の方が、株価も高く、業績も良かったのですが、合併後は、パッとしない会社になりました。なかなか1+1=2には、ならないようです。今回の、このパナソニックの子会社が、どうなるか見ものです。 もともと、パナソニックは、松下電器産業時代に事業部制を敷いて、事業部長に社長のような権限を持たせ、成功したと思うのですが、どうもそれとは、逆行するようです。その点からも今回の子会社化は、勉強になります。

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