2010年7月8日木曜日

小泉・竹中改革が日本沈没を食い止めた???

 世にこんな馬鹿げた本が出ています。本の名前は、『日本経済の真実』(幻冬舎)といいます。辛坊治郎・辛坊正記兄弟の著です。辛坊治郎氏は、日本テレビのキャスターで、兄の正記氏と組んで、この本を出しました。わたしは、正記氏は知りませんが、治郎氏は嫌いなので、この本を買うと印税がかれらに入ると思い、借りて読みました。本のなかには、まあ、まともなところがないわけではありませんが、標題には、カチンと来ます。治郎氏は、読売新聞の渡邊恒雄氏の顔色を慮ってこの本を出したのでしょう。多分、参院選挙が近くなって、テレビでは、自民党擁護、民主党攻撃の発言を露骨には出来ないために、この本によって支援したのでしょう。この本をあろうことか、自分のテレビ番組で紹介しています。この本の印税が、会社に入るのであれば、まだ許せますが、すべて個人に入るはずです。こういうことが、許されるのか、不思議な会社です。

 そして、この本が、旭屋書店池袋店でビジネス部門の5月第4週の1位になっているのです。これも頭に来ます。

 書評では、「特に小泉・竹中時代の功績を高く評価しつつ、現政権には失望感と強い怒りを表明しているのが特徴だ」と書かれています。もう、小泉・竹中の政策を評価する人は、少ないと思うのですが、思いっきり胡麻を擂っています。これで、治郎氏は日本テレビの政治部長、制作部長の席は、確実でしょう。こういう公正な頭の働かないひとが、メデイアの幹部なので、日本をミスリードします。このテレビ局は、公共の電波を使いながら、思いっきりある球団を声援しています。政治についても、同じノリなのでしょう。総務省は、きちんと注意すべきです。

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