大阪府が実施しているバイオガソリン「E3」の普及事業が、頭打ちの状態になっているようです。どうもマスコミは、橋下知事のパフォーマンスのみを大きくとりあげていますが、結構、失政が多いのです。
E3というのは、廃材木から抽出したエタノール3%をガソリンに混ぜた燃料のことです。直感的に経済的に成り立たないように思われます。
これは、環境省からの委託を受けて、大阪府が平成19年から実証事業を開始しているものです。20年8月から一般車への供給が始まり、E3を供給するGSは現在、大阪府内に14カ所あり、鳥取、和歌山にもあって、計20カ所が設置されています。橋下知事もPR看板に登場するなど普及に一役買っています。
大阪府地球環境課によると、昨年度の利用台数は延べ約66万台で目標を一応はクリヤしましたが、新たなGSの設置予定はありません。
「石油連盟」は、E3は水が混入しやすく粗悪なガソリンを生むとして、協力を拒否しています。現在、E3を供給しているGSは、独立系か大手系列から離脱したところばかりです。府内には、GSは約2000店あるがE3を扱うところは1%に過ぎません。
これまでに環境省からの委託金が、約40億円が投入されています。昨年の事業仕分けで、「石油業界の抵抗にあって、のんびりやっていたのでは、電気自動車に置き換わり、無駄になる」と指摘されています。E3の価格は、委託金もあって、134円(1リットル当たり)を維持していますが、委託金がカットされると、維持も出来ないでしょう。専門家からもE3では二酸化炭素削減の効果は薄く、せめてエタノールを10%入れたE10まで持って行かないと、コスト面を考えても普及拡大は望めないと言っています。 橋下知事の思いつき行政では、失敗ばかりである。
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