今回の決算から、1億円以上の報酬をもらう役員は、公開しなければならなくなりました。これも、自民党政権から民主党政権に代わったために出来たことです。最終的に何人が1億円プレーヤーになるか分かりませんが、これまでのところ、ベストテンは、次のとおりです。単位は、百万円です。
1位 カルロス・ゴーン (日産自動車) 891
2位 北島義俊 (大日本印刷) 787
3位 アラン・マッケンジー(武田薬品工業)553
4位 細矢礼二 (双葉電子工業)517
5位 三津原 博 (日本調剤)477
6位 里見 治(セガサミーホールデイングス)435
7位 ハワード・ストリンガー(ソニー) 408
8位 毒島 秀行 (三共) 330
9位 荒井 元義 (ピー・エム・エル)321
10位 石井 勝 (高砂熱学工業) 313
恐れ入るのは、日産のゴーン氏です。日産を無配当にしておきながらのこの報酬です。これは、ストックオプションなどは、使っていません。すべてキャッシュです。ゴーン氏のおかげで、役員報酬は日産は、トヨタの4倍です。辞めてもらったらどうでしょう。かれの報酬の8億91百万円を稼ぐには、1%の利益率として、891億円の車を生産し、売らねばなりません。200万円の車ですと、4万5000台売ってやっとです。何を考えているのでしょう。
電子機器メーカー出身者として、1億円プレーヤーがいなかったことにホッとしました。電子機器とは、全員が力を合わせて、企画し、開発し、生産し、そして販売するのです。大きなエアコンの部屋で胡坐をかいているようなひとに、何億もとられたのでは、やる気も失せます。日本の電子機器メーカーが、健全なのは、役員の報酬が、妥当な線にあるためかもわかりません。iPodでアップルに負け、ゲーム機で任天堂に負け、液晶テレビでシャープに負けているソニーの報酬が高いのが、これを象徴しています。ハワード・ストリンガーが408百万円、ニコール・セリグマンが183百万円、中鉢良治が147百万円、大根田伸行が137百万円、これは100位までですので、もっといるかも分かりません。
それにしても、大手電子機器メーカーの役員は100位に入っていません。解せないのが、双葉電子工業の細矢礼二の517百万円です。退職慰労金は入っておりません。たしか、表示装置とラジコンなどをやっていた会社かと思います。これに退職慰労金が加算されるとこの会社は、大丈夫かなと思ったりします。
それに株の運用でも、うまくいっていない野村ホールデイングスも100位以内に6人もいます。こういう会社は、株で会社を儲けさせて、それでストックオプションで貰うのは分かりますが、会社を儲けさせてないのに報酬で貰うというのも納得いきません。こういう会社と取引すると、固定費がかかり過ぎて儲けさせてくれないだろうと思います。「過ぎたるは及ばざるがごとし」で、社員が納得する報酬であってほしいものです。
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