全国の高速道路の地方区間が上限千円となる「休日割引制度」が導入されて初めてのゴールデンウイーク(4月25日~5月6日)が始まりました。予想どおり、過去最大の混雑となり、高速道路は、どこも渋滞です。しかし、報道規制がかかっているのでしょうか、渋滞情報が例年よりも少ないように思います。西日本高速道路会社は、仮設トイレを例年の三倍に増やし、観光地やサービスエリア(SA)も利用客増に期待を寄せているようです。
西日本では、10キロ以上の渋滞が94回発生すると予測しています。これは、昨年よりも30回多いとしているだけで実際は、駐車場状態が、かなり続くのではないでしょうか。
東京から九州に帰郷する家族は、1人5個の簡易トイレを用意して行くと語っていましたが、この渋滞は、想像以上だったようです。テレビで見ていますと、「高速道路料金は、元に戻っていいので、もっと走らせてほしい」と話している人もいました。運送会社の運転手などは、泣きそうでした。生鮮品は、連休をずらすわけには、いきません。麻生首相のバカ笑いが聞こえて来ます。この車の長蛇の列は、国の国債が張り付けてあるようなものです。真に喜んでいるのは、高速道路会社とSAと一部の観光地でしょう。正規の金額との差額は、すべて国債で購われます。高速道路を使わない人は、ワリカン負けをしたような気分になるかも知れません。国民のほとんどが、高速道路会社が値引きをしたように錯覚していますが、差額は国が払い、ひいては国民の借金になるのです。もっとメデイアもこの点を報道してほしいものです。
姫路市の姫路セントラルパークなどは、四国にこういう施設がないために高速道路の値下げ後、四国からの入場者が例年の二倍に増え、「連休中にはどれだけ増えるか想像もつかない」と話しています。
一方、冷静なのは、有馬温泉です。連休中は毎年、中国道西宮北インターから続く道路が大渋滞するので、環境に配慮し、普段から電車の利用を呼びかけています。有馬温泉観光協会などは、「今回の施策は、脱クルマ社会に逆行しているのでは」、「CO2排出量が増えるのでは」と疑問を投げかけています。しかし、国交省は、排気ガスの濃度が増えたデータなどは、あっても公表しないでしょう。
また、休日割引制度の導入後、利用実績が半減した明石淡路フェリーの大麻一秀社長も「車の利用者だけにメリットがある施策は極めて不公平だ」と訴えています。
今回、大渋滞を経験して、多くの人がこの政策に不満、あるいは疑問を持ってくれればと思います。わたしは、近くの川か、海に行って、沢遊び、磯遊びでカニと戯れて来ます。
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