2008年7月22日火曜日

Taspo(タスポ)

 7月1日からたばこ自動販売機の成人識別装置が、東京、沖縄など9都県で導入され、これに伴い、識別カード「taspo(タスポ)」が発行されました。しかし、発行枚数は、喫煙者の2割程度にしかならないようです。会社の近くのタバコ屋は、歩道に大きなテーブルを置いて販売しています。横にコンビニがあるので、客をとられないようにしているのでしょうが、道路交通法違反です。
 成人識別装置導入を機にたばこ店の廃業が急増し、近畿では6月の廃業数が、昨年の2倍以上の264店に達しています。これは、「taspo(タスポ)」対応自販機の導入が個人商店には、大きな負担になるほか、「タスポ」の普及が進まないために自販機を買い換えても売り上げが見込めないためだそうです。特に郊外にある個人商店の廃業が目立っています。タスポ対応装置を後づけにするには、数万円~12万円かかります。しかも10年以上前に製造された自販機は後付けが出来ず、買い替えが必要です。昨年末には全国で52万台あった自販機が、6月末には43万5000台に減っています。
 そうしていますと、「タスポを使わずにたばこが買える」自販機が出ています。京都のメーカーですが、自販機に小さな鏡が付いており、たばこを購入しようとする人が鏡に顔を映してボタンを押すと、内臓カメラが作動し、皺や骨格などから3秒ほどで、成人か未成年かを判断し、未成年者にはたばこを売らないというものです。運転免許証による年齢確認にも対応し、免許証の写真と本人が同一人物であるかもチエックします。別人の顔写真をかざしてもたばこが買えるという欠点もありましたので、これは改善中ということです。タスポ対応機と顔認証対応機の両方を設置している店では、顔認証機の方で買う人が9割だったそうです。顔認証機は財務省が、4日認めました。すでに全国で5000台が稼動しているそうです。免許証方式の自販機も、注文が多く、製造が追いつかないということです。
 そうこうしていますと、たばこ業界は、午後11時から午前5時までの夜間の販売を平成8年から自粛してきましたが、8月1日から解禁することを決めました。「タスポ」が7月に全国稼動し、未成年者の喫煙防止対策が整ったからと判断したそうです。「タスポ」を持っている喫煙者が、まだ2割しかないというのにおかしいですね。たばこの自動販売機は撤去し、コンビニで売るようにすれば、未成年者がたばこを買うという問題もなくなると思うのですが。
 たばこの自動販売機にカエルのマークが貼ってありますが、これは「大人は買える、子供は帰る」の意味だそうです。カエルも迷惑です。

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