2008年7月21日月曜日

中国で日本米売れ残り

 日中両国政府の合意に基づいて、日本から中国に輸出された米が中国で売れ残っているようです。年間の米の消費量が1億3000万トンといわれる中国の巨大市場への進出を目指したものでしたが、早くも赤信号が灯りました。中国へ輸出したのは、新潟県産コシヒカリと宮城県産ひとめぼれでした。2007年7月に北京と上海で売り出された24トンは完売。次に追加輸出した100トンは北京、上海のほかに天津、広州など13都市で今年から販売されました。しかし、2月の春節後は販売が落ち込み、6月末までに約30トンが売れ残りました。春節前後は企業の贈答用で売れましたが、一般家庭までには、浸透しなかったようです。販売価格は、コシホカリが2キロで198元(約3170円)、ひとめぼれが2キロで188元(約3010円)です。日本での販売価格と比べてもかなり高いようです。これほど高くても売れると思ったのでしょうか。日中両国の合意に基づくものなので、多少高くても中国で売れるだろう、売ってくれるだろうと思ったのでしょうか。たしかに富裕層が大幅に拡大していますので、チャンスですが、適切なプライスがあります。欲の皮がつっぱると、ろくなことはありません。

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