2008年7月10日木曜日

堺正章の「無理な恋愛」












 
 
 わたしは、あまりテレビを見ないのですが、夏川結衣が気になって、フジテレビの「無理な恋愛」を見ました。堺正章が出ていました。かれは、61歳。8月6日生まれで、わたしと同じ獅子座です。もうじき62歳です。かくし芸大会のテーブルクロス引きは、なかなかのものでした。マージャンも料理も名人の域です。免許を持っていず、自動車試験所で試験を受ける日に、メルセデス500SLを購入し、試験場に配達してもらって、合格すると免許証をもらって、その足で家に乗って帰ったそうです。お父さんは、コメデイアンの堺駿二です。身長は、159cmで高くありません。
 この「無理な恋愛」は、堺正章演ずる60歳の立木正午と長野かえで(夏川結衣)35歳と東海林龍彦(チュートリアルの徳井義実)33歳の三角関係の話です。立木がかえでを一目ぼれします。しかし、かえでは龍彦と同棲しています。立木は、離婚していて、いまは一人で生活しています。かえでは、冴えない女優志願です。龍彦は、シナリオライター志願ですが、フリーターです。立木は、元グループサウンドのボーカルで、人気がありました。昔の堺正章を髣髴させます。ムッシュかまやつも出ています。ドラマでも旧友です。立木は、今は、プロダクションの役員をやり、新人を発掘しています。かえでと龍彦は、住んでいるマンションの水道が使えなくなり、修理が終わるまで、立木のマンションに住まわせてもらいます。立木は、自分がプロデュースした新人が、デビューしますが、売れず、みなに散々に嫌味を言われます。もう立木さんの時代ではない。古いなどなど。立木は辞表を出し、かえでとも別れ、マンションも引き払って、湘南の海に行きます。そして、決心して、再出発します。龍彦もシナリオライターになるべく打ち込みます。この段階で、このドラマもかえでと龍彦が一緒になって終わるのかなと思っていました。そして、ドラマは、1年が経ちます。かえでは、売れない女優をしていましたが、武蔵野映画祭の助演女優賞を受賞します。その授賞式の日、これまで、がんばって来れたのはなぜですかと質問され、「ある人に思い描いた自分と今の自分を比較することはやめなさい。今の自分に自信をもって生きていきなさいといわれたから、がんばれた」と答えます。「素敵な言葉ですね。その人は、誰ですか」と問われ、「それはわたしの大好きな人です」と答えてしまいます。受賞式の会場に来ていた龍彦と別れ、湘南の立木のところに行きます。立木を応援している人にとっては、ハッピーエンドです。龍彦を応援している若い女もよかったのかも知れません。三島由紀夫は、「映画を見てハッピ-エンドでなかったらお金を返してほしい」と言っていたようです。わたしも三島由紀夫と同じです。ハッピーエンドに終わって、ホッとしました。
 以前、同じフジテレビで、明石屋さんまと長澤まさみの「ハタチの恋人」をやっていましたが、これに比べ、演技のうまさも随分差があり、脚本の出来も違ったのでしょうが、えらく受けた印象が違いました。「無理な恋愛」では、堺正章も久しぶりに主題歌の「忘れもの」を歌っています。なかなかいい歌です。恋をしろと言っています。これは、すなわち生きることだと言っています。若さを保つには、必要かもしれません。世の男性諸君、女性のみなさん、いくつになっても恋をしましょう。堺正章が言っています。

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