2013年9月23日月曜日

危険な日米同盟の深化

 「アメリカは世界で最も好戦的な軍事大国である。第2次世界大戦の以後だけでも、本格的に武力を行使した事例が優に150を上回り、数百万人もの外国人の命を奪ってきた」と齋藤貴男氏は書いています。

 アメリカの戦争はどれも合理的な自衛権の行使だと説明されてきましたが、実は直接の攻撃など受けていないケースがほとんどであるというわけです。

 <彼らの多くが脅威と感じれば、それに対する行動も自衛とみなされるようになった>

しかも、自衛権が発動される基準は、時代とともに低く軽く、簡単になっているといいます。たとえば多国籍企業の営業所であっても、それがわれわれの拠点であるというだけの理由でその防衛が正当化されうるなら、既得の拠点を守るために新たな征服行動を始める権利があることになるというわけです。

 そのようなアメリカとの一蓮托生路線を、わが安倍晋三政権は従来にも増して進めようとしているといいます。 アメリカは世界中から憎悪されています。ただ、強大すぎるから報復されにくいだけの話だといいます。

 日本が憲法9条を捨て去れば、それはアメリカへの同化宣言にも等しく、帝国主義の手先に成り下がった国民は、それ相応の復讐がなされる可能性を覚悟する必要があるだろうと、齋藤氏は怖いことを書いています。いわゆる日米同盟の深化とは、つまり、そういうことであるというわけです。アメリカに報復するとあとが怖いので、日本に復讐しようという国や集団が出てくるかも分りません。たしかに怖い話です。

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