2012年12月7日金曜日

宮田重樹氏の「死ぬまで寝たきりにならない体をつくる」(19)


   (昨日からの続きです) 

 ①   足腰を鍛える「健康筋力トレーニング」 
  「片足立ち」や「尻浮き上り」に加えて、立っているときにその場で行う単純な「足踏み」あるいは「つま先立ち」、また重心を前方に傾けて、しばらく耐えてから元に戻す「スキー前傾」などの運動で、生活の中で足腰の筋を維持・回復させるのです。
   
  歩く際には、つま先を浮かせて踵歩き」を行って脛の筋肉を鍛えられますし、椅子に座っているときには椅子を使った「椅子スクワット」も実行できます。

  男性は1000人当たり87.4人が腰痛を抱えており、これは有訴率(体の不具体を自覚している割合)1位。女性は117.9人で、肩こりに次ぐ有訴率第2位です。65歳以上の高齢者に限定すると、女性でも腰痛が有訴率第1位になります。国民のおよそ8割は、生涯のうち一度は腰痛に苦しむ、というデータもあります。

  腰痛で安静にすべきなのは、ぎっくり腰のような急性の場合だけです。その急性腰痛でも、回復期に入ったら安静かにしているのはかえってよくありません。
  慢性腰痛の場合には、安静にしていてもほどんど改善されないことが多いのです。

8割以上の腰痛は、「体の使い方」と「日々の暮らし方」変えるだけで改善する
「腰痛」には①構造的に問題がある場合と、②構造的にはなんの問題もない場合の2とおりがあります。
《構造的な腰痛を引き起こす病気》
・椎間板ヘルニア
・腰椎すべり症
・側弯症
・腰椎の骨折
・脊椎へのガン転移

なぜ腰痛を発症してしまうのか?
その原因とは、主に次のような「体の使い方」や「日々の暮らし方」の部分に問題があり、腰に機能的な異常が生じて痛みを発症するのだ、と考えられています。

・体の使い方がへた
・姿勢が悪い
・筋力不足(体力不足)
・腰に負担が蓄積された
・座っている時間が長い
・腰のメンテナンスが下手
・体が硬い
・筋肉や関節の許容範囲を超えたことをした
毎日の習慣を少し変えるだけで十分改善できるものばかりです。

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