2012年7月25日水曜日

ジョン・ウェインはなぜ死んだか(18)

ウェスタン3州では、B期間を過ぎたいまでも深刻な事態が進行中です。骨髄に入り込んで白血病を起こすストロンチウム90は、28年経っても半分にしか減りません。100万分の1グラムでスティーブ・マックィーンの例に見られるように肺癌を誘発するプルトニウムは、2万4千年経っても半分にしか減りません。

プルトニウムには特異な性質があります。プルトニウムから出る放射能は、生体の細胞に作用して、そこから癌細胞を増殖させる力がとび抜けて大きいといいます。
ハリウットにばらまかれた土砂の中には、このプルトニウムが大量に入っていました。『征服者』ロケの時代から引き継がれたこの砂はハリウッドの大地にあるに違いありません。この60トンの砂でまた多くの俳優が癌で亡くなっていきました。

1957年、ハンフリー・ボガート(喉頭癌)
1960年、ダドリー・二コルズ()
1961年、フランク・ボーザージ()
1962年、チャールズ・ロートン(腎臓癌)
1963年、ジャック・カーソン()
      ザス・ピッツ()
 1965年、ジュデイー・ハリデイ()
 1966年、バスター・キートン(肺癌)
       エド・ウイン(頸部腫痬)
       ウォルト・ディズニー(肺腫痬)
 1967年、フランツ・ワックスマン()
        ドン・アルヴァラド()
        ラヴァーン・アンドリュース()
        フィリップ・クーリッジ(肺癌)
        クロード・レインズ(内臓腫痬)
        ハーン・ギラー()
        アルトン・F・クック()
        アン・シェリダン(肺癌)
1968年、フランチョット・トーン()
1969年、ボリス・カーロフ(悪性気管支炎)
       ソニア・へニー(白血病)
1970年、ジプシー・ローズ・リー(肺癌)
       TC・ジョンーズ()
1973年、ニック・スチュアート(肺癌)
      メリアン・C・クーパー()
    べティー・グレイブル(肺癌)
      アンナー・マニャー二(臓腫痬)
1974年、バッド・アボット()
       ポール・リチャーズ()
1975年、メアリ・フィリップス()
       モー・ハワード(肺癌)
       オジー・ネルソン(肺臓癌)
1976年、ジョゼフ・L・マッケヴィーティ(白血病)
       パット・パターソン()
        ロバート・アラン・アーサー(肺癌)
       クィニー・スミス()
1979年、ジャック・スー()
       ジム・ハットン()
       ヴィヴィアン・ヴァンス()
       ベン・クランド()
1980年、ディック・ヘイムズ(肺癌)
       ボビー・ヴァン()
        ガワー・チャンピォン(リンパ腺腫痬)
        レオン・ジャネイ()
        ジョージ・ラフト(白血病)
1981年 ヴェラ・エレン()
       パッツィー・ケリー()
           ロバート・L・ウォルフ()
           ジャック・アルバートン()
1982年 エレノア・パウェル()
      ウォルター・プランケット()
      チャールズ・ウォルターズ()
      フェルナンド・ラマス()
      イングリッド・バーグマン()
1983年 ジュディー・カノーヴァ()
      フィフィ・ドルセイ()
       エディー・フォィ・ジュニア()
ハリエット・パーソンズ()
ハリー・ジェムス(リンパ腺癌)
1984年 カルメン・ドラゴン()
     ジャック・ラザー()
     ダイアナ・ドーズ()
     カール・フォアマン()
     トルーマン・カポーティ()
1985年 ドーン・アダムス()
      ハロルド・ヘクト()

はじめに挙げた『王家の谷』のリストと第二の『王家の谷』のリストは、ネバダの核実験場に第一発目のキノコ雲が立ちのぼってから、今日まで30年間にわたる映画人の死亡記事を、アメリカのさまざまな映画雑誌や、“ニューヨーク・タイムズ”などを中心に調査し、作られたものです。

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