2011年9月26日月曜日

野田新首相の評価(3)

 「ちなみに昨年9月、当時1ドル82円を割りそうだった円高を止めるべく、政府・日銀は民主党政権下で1回目の大規模為替介入に踏み切ったが、野田氏は、『1日に2兆円も注ぎ込んだのにはシビれた』などと周囲に感想を洩らし、興奮した様子だったという。

野田氏は財務大臣として、昨年9月、今年3月の震災直後、84日の円急騰時と、計3回の大規模為替介入を行ったが、為替の水準は、1ドル70円台のままである。

野田氏がこの1年間に、“痺れた”とはしゃぎつつ、為替介入に投じたカネ=税金は、実に約7兆円にも達する。持論の消費税アップ分に換算すれば、およそ3%の税収にあたる巨額の資金だ。

結局は円高が是正されていないのだから、7兆円はドブに捨てたに等しい」

確かに財務省の言いなりでは、心配です。

「野田氏の虚ろさは、実は件の“政権構想”にも表れている。この論文を読んでみると、日本の産業の空洞化を歎いて国の財政支出による支援を説きながら、一方では増税・財政再建を最優先だとしたりしている。実はこの論文は、代表選で野田氏の後ろ盾になるといわれる、前原グループの議員らの力を借りて構成されている。

野田氏を矢面に立て、自民党との大連立を成功させて“キングメーカー”の地位を確保したい、仙谷氏ら民主党主流派の思惑が重ねられている。残念ながら、『野田氏自身』の意思はまったく見えない」としています。

「仙谷氏も『オレは(次の総理)が野田なんて一言も言っていない』『野田は挨拶がない』と、最近は不機嫌な様子です。『いっそ、樽床がいい』などと嘯いている」といいます。

「政界が混乱し、政治家が弱体化していく裏で、官僚はせっせと増税の布石を打ち、原発の再稼働を進め、予算確保と組織の温存を図っている。こうして、“役人天国”が相も変わらず続いていく」と締めています。

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