2013年5月19日日曜日

TPPで問題になる関税品目

  
TPPが、どう転ぶのか、油断が出来ません。日本で、もっとも熱くなるコメにしても、一口に「コメ」と言っても関税分類の上ではもみ、玄米、精米、砕米など細かくわかれています。米粉やもち、だんごなど加工品や調整品を含めると、コメだけで関税品目は58にのぼるそうです。


 日本の関税品目数は鉱工業製品を含めると全部で9018あります。自由貿易協定(EPA)での自由化率とは、この関税品目ベースでどの程度の品目の関税を10年以内に撤廃するかを示すものです。

 米国と韓国、欧州連合(EU)と韓国など最近発効したFTAの自由化率は98%前後に達しています。

 日本はこれまで13カ国・地域とEPAを結んできましたが、コメや小麦などのほか、こんにゃくやてんぷんなど農林水産品だけで834品目を「聖域」として関税撤廃の対象から除外してきました。

 このため日本のEPAの自由化率は最も高いい対フィリピンでも88%にとどまっています。環太平洋経済連携協定(TPP)では98%超える自由化率の達成を求められる公算が大きく、線引きを巡って激しい攻防になりそうだ。


 

0 件のコメント: