2013年5月5日日曜日

日中経済のすきま風

 
尖閣諸島の購入以来、中国との関係は、冷え切ったままです。政冷はあ きらめて、せめて経済だけでも熱くなろうとすると、また靖国参拝問題で、水をかぶせられました。まったく、今の政治家には、大きな度量がないように思います。あの昭和天皇ですら、A級戦犯が祀られることになったために参拝を見合すようになられたのです。この重さを世の政治家は、十分に考えるべきでしょう。どうしてもお参りしたいなら、自宅に神棚を作ってそこでお参りしたらいいでしょう。ここなら、1年に1回ではなく、毎日でも参れます。

 さて、日中の貿易も、中国からみると、12年に東南アジア諸国連合(ASEAN)との貿易が輸出、輸入ともに日本を超えました。

 日本の対中輸出が鈍ったのは、先に述べたように政治的な緊張が最大の原因です。昨年9月に尖閣騒動が起きてから、中国では反日デモや日本製品の不買運動が吹き荒れ、影響は政治から経済に波及しました。

 米国から中国への輸出は、12年に前年比で、8.8%増え、欧州連合(EU)からは0.4%増。8..6%減という日本の不振が際立っています。

 中国からASEANへの輸出は、09年に日本を拔いていましたが、昨年は輸入も逆転。日本はEU、米国、ASEAN、香港に次ぐ貿易相手に地位を下げました。 

 鄧小平が日本を発展のモデルに1978年に改革開放を始めてから、拡大し続けてきた経済交流はこのまま冷え切ってしまうのでしょうかと4月22日の日経新聞の景気指標で、吉田忠則氏は書いています。

 「経済の質の向上に悩む中国のお手本はいまも、同じアジアの日本しかない」とも書いています。

 人の交流も途絶えていず、日本語教育振興協会によると、この春、日本語学校への留学を希望した中国人は6000人を超えたといいます。中国が日本の経験に学び、日本が中国の成長から果実を得ることを可能にする火が消えてしまったわけではない。

 馬鹿な面子をとりさげて、いい関係を作り上げたいものです。

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