2012年5月19日土曜日

原発再稼動の黒幕

 511日の日刊ゲンダイの記事からです。
政府が勝手にゴーサインを出した大飯原発の再稼働。連日、メデイアを使って、「再稼働させないと電力不足に陥るぞ」とヤクザまがいのドーカツをかけているが、チンピラのような官僚が女性知事を脅かしていたことも明らかになった。今月7日、嘉田由紀子・滋賀県知事が講演などで、こん話を暴露したのだ。

「関西電力は需要は大きく、供給は小さくして、電力の需給ギャップを埋めようとしていません。
『原発再稼動をしないで電力不足となって病院の電気が止まったらどうずるのですか』と言ってくる。(私は)毎回、脅かしています」
そのうえで、説明に来た官僚が資源エネルギー庁次長の今井尚哉氏であることを明らかにしました。
4月中旬に今井次長が来ました。『再稼働をしないと電力不足になりますよ』
と言ってきた」
「今井氏といえば、いわくつきの人物で、安倍元首相の秘書官を務めるなど、計産省ではエース級。いまや、エネルギー畑のトップランナーである。今井氏の叔父は、新日鉄会長や経団連名誉会長になっている財界の重鎮、今井敬氏なのである。
その大幹部の甥っ子が経産省で原発再稼動の黒幕となり、関電とタッグを組んで、地元の首長を脅かす構図。あまりにも露骨だ。
『原子力発電所の再起動にあたっての安全性に関する判断基準』なる文書が根拠となった。
文書作成の主担当は今井氏で、数日間で作ったとされる。今井氏ら再稼動派の官僚が、野田らに政治判断をさせた形なのである。
元改革派官僚の古賀茂明氏『原発再起動が決まるまでは、電力不足となる試算しか出さずに時間切れを狙っているのだろう』と切り捨てていました。

関電も経産省も原発が止まったら自分たちが困る。だから、再稼働すべしという数字を“作って”脅す。そこに安全性という発想はないわけだと日刊ゲンダイは括っています。

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