2012年5月8日火曜日

佐高信の「原発文化人50人斬り」(17)

「大阪府熊取町にある研究用の原子炉に集い、『熊取六人衆』と呼ばれた面々である。
彼らは原子力を研究しつつも原発の危険性を訴えたために『原子力ムラ』の御用学者たちから徹底的に排除されたという。

その6人は京大や阪大を卒業したエリート研究者だったが、教授どころか准教授にもなれず、助教(助手)や講師のまま定年を迎えた。現在も残っているのは今中哲二と小出裕章の二人だけ。
公害を告発した宇井純が東大では助手にとどまり、水俣病を追及しつづけた原田正純が熊本大学では教授になれなかったのと同じである。
『原子力の専門家という立場から原子力に警告を発し続ける、そんな人間が必要なんです』
今中と小出は訥々とこう語ったという」

  佐高氏の「原発文化人50人斬り」を読んで愕然としました。佐高氏は、辛口の評論家なので、実際はもう少しましなのではと思いながら、傷の深さをつくづくと感じました。マスメデイアに出過ぎると常識もなくなるのでしょう。正常な判断も出来なくなるのでしょう。これから、新聞には、斜めから、紙面の中を、テレビは画面の中を覗き込みたいと思います。

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