2011年12月1日木曜日

佐野眞一の津波と原発(8)

 当社の女子社員は、毎週金土日とボランティアで東北に行っています。中国人です。金曜日もボランティアのために休ませて欲しいと言われたときには、正直どうしようと思いました。零細企業の当社には、余分のパワーはありません。しかし、わたしたちが出来ないことを自主的にやってくれるという本人の希望を聞いて、行ってもらっています。いつまで続くのかは分かりません。人間としての奉仕の気持ちは分かりますが、ボランティアに頼っていたのでは、復興は遅くなってしまう気がします。復興院を釜石か、石巻において、土日も関係なく、復興作業を進めていかないと、東北の真の再生はないように思います。自衛隊の力を再度、借りてもいいでしょう。あまりにも遅すぎます。起こったことは仕方がないので、いかに人、金、時間をかけて、復興するかです。思ったほど難しい問題ではないように思います。被災者の多くの人は、今、仕事がないようです。このひとたちにとっても、お金がもらえて、復興ができればありがたいことでしょう。

自然の力を防潮堤などでねじ伏せようとした人間の愚かさは、反省せねばなりません。西堀栄三郎氏が言われたように必ず思わぬことが起こります。これにいかに対処するかが、人間の知恵でしょう。

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