
サムスンは、2010年7~9月期、家電を扱うデジタルメディア事業部門は、2300億ウォン(約170億円)の営業赤字に転落しましたが、これは主力商品である薄型テレビの価格下落などが響いたと説明しています。韓国メーカーにとっては、ウォン安で競争力があるように思うのですが、過ぎたるは、及ばざるが如しでしょうか。テレビもメモリーと同じように、規模を大きくすれば勝てると思ったところに綻びが出たようです。
『最大のテレビ市場である米国では、2007年7~9月に1371ドル(約11万3800円)した42型の液晶テレビが、2010年7~9月は半額以下の666ドル(約5万5300円)で手に入るようになった。
2014年7~9月期には431ドル(約3万5800円)まで下落しそうだ』と書かれています。
ディスプレイリサーチは、値段が手頃になることで、台数ベースの世界市場規模は2010年の2億840万台から、2014年には2億8589万台に拡大すると予想しています。ところが金額ベースの予測では、2010年の1126億ドル(約9兆3458億円)をピークに、2014年には1030億ドル(約8兆5490億円)まで縮小してしまうということのようです。
年間販売台数4500万台(2010年)という世界一のスケールメリットを生かし、過去数年荒稼ぎしてきたサムソンでさえ、利益を確保しにくくなる水準まで競争が激化したのだろうかと問いかけています。
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