2011年2月2日水曜日

サムソンはなぜ赤字なのか(2)

 2010年度に全世界で2500万台の薄型テレビを販売する計画のソニーは、20107月~9月期にテレビ事業で160億円の営業赤字を計上したということです。世界シェア3位でも赤字から脱し切れていません。2010年度に2100万台の販売を計画し、シェア4位のパソナニックも、20107月~9月期は赤字でした。

それでは、中国メーカーの出番ではないかと思うのですが、価格競争があまりにも激しく、中国勢も業績を伸ばせずにいます。中国大手のTCLマルチメディアも201019月期に99100万香港ドル(110億円)の赤字となりました。

それでは、どこに向かうのでしょうか?大型、LED、3Dなどと、これ以上高画質化しても、消費者の財布のひもは緩まないと考える業界関係者も徐々に増え始めていると書いています。

テレビのネット対応も、値崩れ防止の決定打とはならないだろう。ソニーは米グーグルと組んで開発したネット対応テレビを201010月に米国で先行発売したが、「ネット対応にしてもそれほど付加価値が高まるとは考えていない」と言います。ネット対応テレビは、かなり期待したようですが、消費者の関心を、それほど惹かなかったようです。iPhoneを欲しがるひととテレビの好きな人では、どうも違うようです。

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