2009年6月27日土曜日

定額給付金その後

 公明党が言い出し、自民党が何のためらいもなく乗った定額給付金。2兆円ものお金は、どこに消えたのでしょう。我が家では、銀行預金に振り込まれただけです。さすがに家人は、自分の金をよこせというので、下ろして渡しましたが、何に遣ったか、皆目分かりません。ノーベル経済学賞をとったグルーグマン教授も与謝野馨大臣との会談で、5月24日に定額給付金は点数をつけるとゼロ点と当然のことながら厳しい採点をしています。
 関西社会経済研究所の緊急アンケートでも新たな消費効果は、3200億円と試算しています。2兆円の数倍にならないと意味がありません。朝日新聞なども「平成11年の地域振興券の失敗を学ばず」と酷評しています。今回の定額給付金は、地域振興券の3倍以上の規模です。まったく話になりません。これには、国民の6割以上が反対したのです。そして、この資金には、財政投融資特別会計の金利変動準備金を充てました。今の低金利が変わらないという読みによるものです。高橋乗宣氏も言っているように、それならば恒久減税に回したほうがいいという意見ももっともです。民主党のいう財源もこういうところにかなり転がっているように思います。
 地方の経済対策として打ち出した高速道路料金の引き下げについても51%の人が評価しないと言っています。わたしも以前は、明石大橋を渡って、淡路島に行っていました。はなさじき、花博の跡地の公園、魚を食べに言ったりしていましたが、高速料金が1000円になってからは、交通渋滞がイヤになって、まったく行かなくなりました。楽しみを取られた感じです。もっと知恵を出してほしいものです。日本のマスコミは、この失敗にまったく触れません。困ったものです。

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