2011年1月13日木曜日

菅氏の迷走発言(1)

 政治について書くのは、やめにしようと思いましたが、やはり書かざるを得ません。残念なことです。国民が何をやってほしいかを菅氏はまったく分かっていないようです。菅、仙谷、岡田、枝野、野田、みんな分かっていません。

 ところで、驚いたことに、菅首相が1月4日の年頭会見で、小沢一郎元代表が収支報告書虚偽記入事件で強制起訴された際には、「出処進退をしっかりして、裁判に専念すべきだ」と求めました。すなわち、小沢氏に事実上の「議員辞職勧告」突きつけたわけです。もっと政治に集中すべきときにです。多くの国民が、菅氏と小沢氏の争いは見苦しいといっています。小沢氏は、何も言っていませんから、菅氏が一方的に喧嘩を売っているわけです。

 この間まで菅氏は、「小沢さんは国会で説明を」と繰り返し要求して来ました。そこで小沢氏は年末の28日に、政論審出席を承諾しました。これで十分ではないかというわけです。

 小沢氏は政論審を受け入れれば、続いて証人喚問や辞職勧告決議が起こる危険を承知で、菅氏に協力したのです。それなのに、同じ政権交代を成し遂げた仲間を政界から追放しようとは、菅氏には血も涙もない。人間のやることとは思えないと日刊ゲンダイなどは、書いています。わたしは、大新聞も読みますが、タブロイド版の新聞も見ます。これらの新聞は、短い内容で正鵠を得ているようです。

 菅氏の「辞職勧告」を受け、さすがに小沢氏も「首相は国民のために何をやるのかが問題で、私自身のことは私と国民が判断し、裁いてくれる」とアキれていました。この不況下、国民のために急がなければならない仕事は他に山ほどある。そこがまったくわかっていないのです。

 日刊ゲンダイは、さらに『この2年間、警察と大新聞はグルになって、小沢のカネの問題を追及してきた。いや、佐川疑惑や新生党解党時の資金問題までさかのぼれば10年以上の追及だが、小沢を断罪できるネタが結局、何も出てこなかった。

 09年3月に西松建設のダミー献金事件で、当時の公設第1秘書だった大久保隆規が逮捕された。さらに、昨年1月に石川知裕衆院議員を含む元秘書3人が逮捕されると、大新聞は検察のリーク情報に乗って「水谷建設からの裏ガネ疑惑」を書きたてた。

 しかし、西松ダミー献金事件は今や訴因変更で裁判が維持できないありさまだし、水谷建設からの裏ガネ疑惑もいい加減なものと分かり、小沢本人をはじめ、誰ひとりとして犯罪として摘発されることはなかった。検察の完敗だった。

 石川らが起訴されたのは、政治資金収支報告書の「期ズレ」というイチャモンのような微罪だけ。こんな国民生活に何の関係もないチンケな罪で、小沢も強制起訴されるわけだが、それとてシロウト集団の検察審査会が「とりあえず裁判をやれば」とテキトーに決めたもの。裁判が始まれば「小沢無罪」が、司法関係者の共通認識である』と書いています。

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