2010年11月28日日曜日

ダライ・ラマ(5)

 インターネットでの規制対象
 中華人民共和国国内では、インターネット上でのダライ・ラマ14世に関する議論が制限、統制されています。

 チベット独立を巡って
 ダライ・ラマ14世は、2007年10月17日に行われたアメリカ合衆国議会黄金勲章授章式のスピーチで、「チベット自治区は中華人民共和国の一部であり、あくまでも高度な自治を求めているのであってチベット独立の考えはない」ことを表明しました。

 米国との関係/CIAとの関係
 1998年10月2日、ダライ・ラマ14世側はCIAから170万米ドルにのぼる資金援助を1960年代に受けていたことを認めました。援助資金は、志願兵の訓練や対中華人民共和国戦用のゲリラへの支払に費やされたということです。

 またダライ・ラマ14世への助成金は、スイスや米国での事務所設立や国際的なロビー活動にも充てられました。長年にわたってチベット独立運動を支援したCIAの秘密工作は、中華人民共和国・ソビエト連邦などの共産圏を弱体化させる目的の一環でもあったようです。

 インドとの関係
 1959年3月31日に、ジャワハルラール・ネルー初代首相はダライ・ラマ14世のインドへの亡命を受け入れました。1959年10月20日に開始された中印国境戦争以後もダライ・ラマ14世を保護し続け、インド北部のダラムサラにチベット亡命政府と多数の亡命チベット人を受け入れてきました。

  しかし、2004年10月20日にマンモハン・シン第13代首相は、会談の際インド国内でのダライ・ラマ14世の政治活動を認めないと表明しました。さらに、2008年には、シブシャンカール・メノン外務次官は、ダライ・ラマ14世はインドを拠点に反中華人民共和国活動をしないことを約束している客人であると述べています。

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