2009年9月11日金曜日

イシンバエワの神話は終わらなかった

 8月17日、ベルリンで行われた世界陸上の女子棒高跳び決勝で、3連覇を狙った世界記録保持者のロシアのエレーナ・イシンバエワ(27)が記録なしに終わる波乱がありました。1回目の4メートル75を失敗しましたが、2度目を飛ばずに4メートル80にバーを挙げました。ところが、ここで2回とも失敗しました。この結果、4メートル75を跳んだアンナ・ロゴフスカ(ポーランド)が初優勝しました。イシンバエワは、記録なしに終わりました。わたしは、イシンバエワが足の調子もよくないと聞いていましたので、金メダルがとれないなら、2位や3位に入るのは、自分のプライドが許さないと思い、バーを挙げたと思いました。これで、イジンバエワの復活はないだろうとも。
 ベルリン国際陸上から2週間後の8月28日のスイスのチューリッヒ国際陸上に臨みました。そして、ベルリンでは跳べなかった4メートル80を上回る4メートル81を簡単にクリアしました。ベルリンで優勝したアンア・ロゴフスカが、4メートル86を失敗すると、あとはひとり舞台です。5メートル06の世界新で優勝しました。通算27度目の世界新記録です。ベルリンで1回も跳べずに神話は終わったと言われましたが、神話は終わっていませんでした。イシンバエワは復活しました。棒高跳びが何歳まで跳べるのか知りませんが、もっと頑張ってほしいものです。がんばっている女性は、美しいものです。

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