2012年9月7日金曜日

原田泰氏の震災復興欺瞞の構図(7)


昨日からの続きです。神戸市の復興について、厳しく指摘しています。
 
浪費だった神戸市のプロジェクト
「阪神淡路大地震の直後、神戸市長は、引き続き神戸空港の建設を進め、空港を「防災の拠点」と位置付け、空港を復興の手段とした。空港建設費用は、空港関連施設用地の売却益をあてる予定だったが、ほとんど売れていない。関西3空港問題の原因にもなっている。

神戸市は、震災に便乗して、補助金が来るからと大規模な開発計画を震災復興計画の中に滑り込ませた。東日本大震災で被災地の自治体を手伝った官僚の中には、復興計画の立案でも神戸市は仕事が早いが、東日本の自治体は遅いと評価する人が多い。神戸市の仕事の早さとは、復興と関係のない、従来からあった開発計画をもってきただけなのだ。

神戸市は、土地が売れる限り、その戦略は経済的には有効だが(自然環境の問題はあるが)、都市の成長が終わり、土地が思った値段で売れなくなれば、その戦略はうまくいかない。うまくいかないにもかかわらず、震災復興の補助金で建設事業を続けてきた」
まったく唸ってしまいます。すべてが、こういうことだったのでしょう。

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