2012年3月16日金曜日

財界総理のつとめ

 121日の産経新聞の産経抄を見ていますと、「高度成長期のあの頃、よかった。貧乏から抜け出して豊かになろうと人々は必死で働き、政治家や官僚も今よりはましで、何より財界人に気骨あふれる人物が多かった。経団連会長を12年にわたって務め、「財界総理」と呼ばれた石坂泰三氏もその一人だ。石坂氏は、相手が大物政治家でも日銀総裁でも容赦はしなかった。

米倉弘昌経団連会長と比べるのが酷なのわかっているが、財政再建といえば、消費税増税しか思いつかない財務相に二つ返事で賛成するとは、気骨と知恵がなさ過ぎると米倉氏に苦言を呈しています」

「原発事故のあおりで、東京電力管内では今春から大幅に企業向けの電気料金が上がります。ただでさえ超円高で輸出産業の足腰が弱っているのに、そのうえ消費税も上がれば経済がどういう事態になるかは小学生でも分る。財政健全化が急務なのは当たり前。ならば、行革断行を政府に迫り、いかに経済を活性化させて税収増につなげるか知恵を汗を絞るのが財政人の務めだ」正鵠を得ています。そろそろ、人のよさそうな風貌は、脱ぎ捨てて、真正面から、この困難に取り組んでほしいものです。命のひとつやふたつ、捨ててもいいでしょう。

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