2010年10月22日金曜日

検察審のデタラメ

 民主党・小沢元代表の議決に絡んだ審査員11人の平均年齢を間違っていたと発表した検察審査会ですが、10人分の年齢の合計を「11」で割ってしまったというのがミスでした。ところが、これだけではなかったのです。

 当初発表された平均年齢は、「30.9」歳に11を掛けると、およそ「340」になります。平均年齢「33.91」歳に11を掛けるとおよそ「373」。「373」と「340」の差である「33」が見落とされた審査員の年齢になるはずでした。

 しかし、実際には、抜け落ちた審査員の年齢は37歳でした。計算のベースとなる審査員の年齢からして取り違えていたのです。こういう大事なことも出来ないデタラメな検察審査会が信用できるのでしょうか。かれらが用意した資料も心配なものです。

 生レベルの計算ができないような組織と、社会経験が乏しい20代の審査員が、被疑者に重大な負担を強いる「公訴権実行」に関与する、これは恐ろしい現実です。また、この審査員11人のうち6人が女性でした。裁判員裁判の場合には、女性の裁判員は、3人程度に絞るのが普通です。なぜなら、女性は被告に対して、普通よりも厳しい結論を求めるようです。

 衆院予算委で検察審問題を追及した民主党の川内博史議員が次のように言っています。

 「検察審の起訴強制には検察が独占していた公訴権の実行に民意を反映させるという趣旨があります。それなら、一体どのように民意が反映されたのか。検察審査会法は、「検察審査会儀を公開しない」と定めていますが、『会議録はつくらなければならない』し、公開を妨げる規定もありません。情報公開は民主主義の基本。審査員の氏名など個人情報を保護した上で公開すべきなのです」。

 法律は、審査補助員の弁護士が審査員の自主的な判断を防げることを禁じています。しかし、すべて非公開なら、防げたかどうかもわかりませんし、第1回の検察審査会は、補助弁護士の異常な主導が見られました。

 同じく「民意の反映」で始まった裁判員制度は、裁判員が顔をさらしながら評議に加わっています。一方の検察審は秘密主義を貫き、やりたい放題といわれています。 検察審査会は、もう一度、見直す必要があるように思います。

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