2010年10月3日日曜日

尖閣沖問題(2)

この件については、丹羽中国大使がもっと毅然とした対応を取るべきだったという声も強くありません。中国外交部からの呼び出しに窮した丹羽氏は、岡田氏や外務省幹部らに何度も直接電話をかけ、船長の即時釈放を打診しました。
外務省幹部は「中国側に会話内容を盗聴されていた可能性もある。つけこまれる隙を与えたようなものだ」と嘆いていますが、一方では民間人出身の丹羽氏のために外務省の人たちは、お手並み拝見というムードがあるようです。丹羽大使が解決に動き出そうとしてもやらせないように仕向けているようです。この時期に大使が民間人出身の丹羽氏であったのも、気の毒でした。
しかし、尖閣列島は、今後もこういった事故の大きい領域ですので、この場合には、どうすると言ったマニュアルが出来ていなければなりません。果たしてあるのかといえば、ないに等しいのでしょう。漁船が体当たりしてくればどうするか、逮捕後にどうするのか。今後の場合は、小泉首相当時のようにすぐに釈放した方がよかったのかも分かりません。

フジタ社員
それにしても、フジタの社員は、何をしていたのでしょう。旧日本陸軍の残した化学兵器の廃棄処理をやっていたと思うのですが、これは満州帝国のあった東北三省(黒竜江省、吉林省、遼寧省)だったはずです。東北三省からは、北京を超えて行かないと石家荘には着けません。ここの化学兵器は、旧日本陸軍が放置したものではないのではないでしょうか。それを日本の費用で処理しているとも考えられます。何をやっていたのかを、明らかにしてほしいですね。まさか、買春をやっていなかったと思いたいのですが。

日本人の対応
中国では、日本の国旗を焼かれたりしましたが、日本でも、26日午前9時25分ごろ、長崎市橋口町の在長崎中国領事館の玄関付近に発煙筒1本が投げ込まれました。逮捕された男は自称政治団体構成員、谷川和紀容疑者(20)で容疑を認めています。また、福岡市中央区にある在福岡中国領事館では午後4時40分ごろ、紙片の燃えかすが見つかりました。そのほか、中国人観光客のバスを囲い込んだりする人がいました。マスコミの報道の仕方にも注意をしてほしいものです。怒りを買うだけの報道はやめてほしいものです。日本に来た多くの中国人が、日本人の優しさに触れて、先入観念を変えて帰っています。

中国の強みと日本の弱み
 今回の事件で、中国の強みと日本の弱みが明確になりました。独立国と言いからには、言葉だけでなく、戦術もきちんと立てて、強い日本にしてほしいものです。一国に頼るというのは、危険が多すぎます。レアメタルなどの資源などについても、国策として多くの国から輸入してほしいものです。

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