2008年9月4日木曜日

内モンゴル(2)

 内モンゴルは、草原の国です。省都のフフホトに最も近い草原まで2.5時間くらいかかります。内モンゴルでは、もっとも狭い草原だそうですが、見渡す限りの草原です。草原は、遮蔽物がないので、風がまともに当たります。非常に寒いので、着くと、10元で人民解放軍が着たようなカーキ色の外套を借りました。
 草原に“敖(ao)バオ”と呼ばれる石を積み上げたところがあります。若い男女が、待ち合わせるのに草原では、目印になるところがありません。男女は、待ち合わせの度に石を持って来て、積んでいきました。それが、いつしか大きくなりました。この積み上げた石を3回回ると、願うが叶うということで、わたしたちも3回巡りました。
 草原では、“包(pao)”の中で羊料理を食べさせてくれます。羊を殺すところから見せてくれるそうですが、わたしたちは遠慮しました。料理が出てくるまで、時間がかかるので、この間にモンゴル馬に乗ることにしました。一人30元でした。モンゴル馬は、サラブレッドなどに比べ、同じアジアの血をひいているためか、馴染みやすい感じでした。背も低く、大人しく、一人でも乗れる感じでした。ただ、寒く、膀胱が冷えるとトイレに行きたくなります。春、暖かい陽気であれば、いつまでも乗りたい感じでした。トイレが、困ります。“包”の中には、トイレがありません。男性は、いわゆる“立ちション”が、できますが、女性は、そういうわけには、まいりません。“包”村の入り口のトイレまで行かねばなりません。このトイレも言いようのないものです。トイレの回数が少なくすむ暖かい日に行かれることをお薦めします。
 乗馬から戻ると、羊料理を食べましたが、北京のような火鍋ではありません。たれにつけて食べます。大腸、小腸は食べる気がしません。ももの肉や、身は結構、おいしくいただけましたが、5人でも大半が残りました。
 草原の“召和”という町からは、北京オリンピックにネギを納めたそうです。富良野に似た感じのところもありますが、広さは比べものになりません。じゃがいもなどもとれます。
 内モンゴルは、中国の中でも経済成長が大きく、年19%だそうです。一人当たりGDPは、平均で3000米ドル,鉱山が集中している地域では、1万米ドルを越しているそうです。
 フフホトから草原までの途中の武川という町で、PHSのアンテナを見つけました。中国でPHSを広めたわたしとしては、こういう地にもPHSの電波が吹いているのかと思うと感慨深いものがありました。

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