戦場ジャーナリスト、山本美香さんの死

山本美香さん(45)が、シリア北部のアレッポで銃撃され亡くなりました。山本美香さんという名前は、今回、亡くなられて初めて知りました。テレビでは、戦場のカメラマンというと渡部陽一さんが出てくるのですが、今やテレビタレントになった感があり、戦場のカメラマンには相応しくない生きようです。

最近は、どこの報道機関も現地には行かず、危ない取材の依頼は、美香さんの内縁の夫の佐藤和孝氏(56)と美香さんのところに来ていたそうです。

しかし、こういう危険なところに、妻を連れて行ったのでしょう。佐藤氏が撮影したものをネットで美香さんに送れば、美香さんを危険な戦場に立たせることもなかったと思います。もちろん、美香さんは断ったでしょうが、わたしならば、強く残ることを諭します。こういう戦場では、一瞬の判断が生死を分けます。事実、一瞬の差で佐藤氏は銃撃を受けず、美香さんは死んでしまいました。死んでしまっては、これからの活動もありません。美香さんは、優しい方だったようですので、第１線の取材よりも若干後方にいて、支援したり、現実を世界に報道するほうが、よかったと思います。ご冥福を祈ります。