2012年8月22日水曜日

原子力規制委員長に原子力村から選出

  野田内閣は726日、「原子力規制委員会」の委員長に田中俊一氏(67)を起用する人事案を衆参両院に提示しました。

田中氏は、福島原発事故後、謝罪した原子力研究者16人のうちのひとりでした。

100㍉シーベルト未満は健康に影響はないと公然と発言し、20㍉シーベルト未満の地域は帰宅しても大丈夫だと言い張り、自主避難者の賠償を打ち切ろうとしてきました。

環境省が汚染の基準を1㍉シーベルトにしようとした時も、5㍉シーベルトが現実てきだと主張しています。食品の安全基準を500ベクレルから100ベクレルに引き下げ、水の安全基準を100ベクレルから10ベクレルに引き下げようとした時も、風評被害をもたらす、と反対してきた人物です。

福島県の出身でありながら、福島県民を見殺しにし、東電の賠償金額を削減することで自らの地位を上げようとしている人物にしか見えないと書かれています。

そもそも彼は、「日本原子力研究所」の副理事長や「原子力委員会」の委員長代理をつとめ、福島原発事故を起こした張本人のひとりです。今も原子力機関に天下っており、原発推進側の人間です。

細野大臣は、「原子力村」からは原子力規制委員会のメンバーは選ばないと明言していたはずですが、田中氏は明らかに原子力村のひとりです。

こんな人事をしたら、老朽原発の40年廃炉というルールも藻くずと消え、5兆円を無駄にしている「もんじゅ」も六ヵ所村もずるずる続き、一層の国民負担がのしかかり、福島原発事故の前に逆戻りです。
なぜ、こんなに簡単に指摘される人事を行なうのでしょう。

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