2012年6月1日金曜日

ボケない脳の作り方(2)

続いて、アルツハイマー型認知症について、岩本教授は、
「記憶の中枢である海馬で、脳を形作る神経細胞が失われ、萎縮していきます。すると当然、神経細胞同士を結ぶ神経回路網も寸断される。そして、神経細胞内にタウたん白や老人斑という異常な物質が溜まり、それが神経細胞を死滅させたり、神経回路網を寸断したりするのです」

糖尿病とかメタボリック症候群といった健康上の問題が、実はアルツハイマー病のリスクを高めます。
アルツハイマー病の本質的原因が、脳にアミロイドβが溜まることで、これが長期間蓄積されることによって、脳の神経細胞が死に始めるわけです。

現在、脳にアミロイドβを取り除く薬の治験が世界的に始まりつつあります。
“アルツハイマー病は予防可能な7つの要因がある“低教育水準、喫煙、運動不足、うつ、高血圧、糖尿病、肥満。これらが原因で発症した患者は、全アルツハイマー病患者の50%と考えられます。

アルツハイマー病の遺伝要因は全体の23%にすぎません。
認知症は70歳を過ぎて発症する前に発見する手立てはないので、危険因子をなるべく改善することです。
一般的な生活習慣病の予防と同じで、糖尿病や肥満、喫煙などに気をつけることです。

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