タイガー・ウッズがマスターズに戻って来たものの早速、近くの22歳の女子大学生と浮気したと報じられました。かれの場合は、セックス依存症としていろいろの治療を施されましたが、果たして病気なのでしょうか、また治るものなのでしょうか。
ここで、早稲田大学の森川 友義氏が興味深い発表をしていましたので、参考のためにここで取り上げたいと思います。生物学的見地から人間の浮気性を証明しています。今回は、男性の生殖機能の特徴から、男女が浮気性であることの証拠を提示すること部分を紹介します。これは、「精子の特徴」、「睾丸の大きさ」、「ペニスの形状」および「精子数の調整」の4つについてです。
証拠その1 「精子の特徴」
妊娠とは、女性が月に1度排出する卵子に精子が進入して受精し、新しい生命が宿ることを言いますが、1回のセックスで約2億~5億個の精子が射精されます。ここではとりあえず3億という数字を便宜的に使います。
その3億の精子がすべて、女性の卵子をめがけて直進していくわけではないそうです。 実際にはその多くが、別の精子の侵入を防ぐ「ブロッカー精子」(Blocker)であり、他人の精子を見つけて撃退する「キラー精子」(Seek and Destroy)です。両者を「カミカゼ精子」と呼ぶ学者もいますが、このカミカゼ精子は、膣から子宮を通って卵子に向かう精子「エッグゲッター」(Egg-Getter)とは役割が異なります。「エッグゲッター」の数はブロッカーに比べてはるかに少なく、数百万程度と、百分の一です。
この精子の役割分担は何を意味しているのでしょうか。なぜ男性の生殖機能である睾丸でカミカゼ精子を作り出さねばならなかったのかといいますと、女性が1人の男性から出た精子が生きている間に、別の精子を膣内に受け入れたためです。もし女性が浮気を全くしなかったら、何億というブロッカーやキラー精子を作り出す必要はなかったわけです。それなのに存在しています。遺伝的特性が普遍的に広がるには何万年もかかります。すなわち、こういうブロッカーなどは、何万年前から存在したことになります。
これは「女性が全く浮気をしていない」という前提が間違っているのです。しかも一生に1度や2度の浮気ではありません。1年に1度や2度でもありません。
膣内に入った時点での精子の寿命は、せいぜい5日間程度ですから、私たちの祖先の女性は、この5日間に複数の男性と性行為を行ってきたということになります。しかも、何億というブロッカー精子などを作り出すほどに頻繁に、です。このことからも女性も普遍的に浮気性があることが分かります。
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