2014年5月12日月曜日

どうせ死ぬならがんがいい(11)

 「やるからには徹底的に」が医者の性

 手術も抗がん剤も、やりすぎるぐらいにやらないと気がすまないのが医者です。

 たとえば海外では、1期の喉頭がんといえば放射線治療をするから、9割近くが喉頭を残せます。でも日本だと1期でもどんどん切ってしまう。

 胃がんの人が「治療してくれ」と言ったら手術になる。最初のうちは疑問を抱かなかったけど、胃がんの手術をすると体重が80キロあった人が50キロになったりして、げっそりやつれてしまいます。手術前と後のQOL(生活の質)の落差があまりに大きいのに疑問を覚えて調べたら、昔は胃がんでも楽に死んでいたことがわかったと言います。

 逸見政孝さんの場合は、スキルス胃がんで臓器を3キロも摘出したあげく、数ヶ月で亡くなるなんて。手術で寿命を縮めたとしか思えない。

三笠宮寛仁親王が、喉頭がんで気管切開されました。のどに穴を開けて、人工発声していたでしょう。手術をするとみんな、あんな大変なことになるのに耳鼻科医は簡単に切ってしまいます。

子宮頸がんもいまだに7割ぐらいは大きな手術をしています。リンパまで大きく取っちゃうから排尿・排便障害がおきるし、膣も短くされてセックスがしにくくなる、足はむくむ、というような大きな後遺症を抱えこみます。放射線治療なら治る率は手術より高く、後遺症はたまに直腸出血が見られるぐらいだそうです。

 

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