2011年10月29日土曜日

北海道の新十津川町長らが母村を激励

 北海道新十津川町の植田満町長らが1013日、台風12号の豪雨被害に見舞われた奈良県十津川村を訪れ、見舞金5000万円と義援金1300万円の目録および同町の小中学生がつくったビデオレターなどを贈りました。

新十津川町は、人口7180人の小さな町です。ちなみに十津川村の人口は4024人です。新十津川町民は、一人約1万円を出したことになります。新十津川町の人にとっては、移り住んで120年が経過していますが、やはり帰巣本能をくすぐるのでしょう。

余談ですが、この町から、先日、経済産業大臣を辞めた鉢呂氏が出ています。

新十津川町は明治22(1889)年に十津川村を襲った大水害を機に村民が移住し築いた町です。新天地の北海道に移った十津川村民の苦労は、相当なものでした。村史にも詳しく書かれています。今回、120年の歴史を背景に「母村」を支援したわけです。

  新十津川町は今回の災害で同町職員3人を十津川村に派遣しています。植田町長は「水害と移住のことを思いながら今回の被災状況を見た」と話し、出迎えた上村次郎十津川村副村長は、「先人が立派にくぐり抜けたように私たちも頑張りたい」と応じました。十津川村の早い復興を祈ります。そして、復興が出来た後には、十津川温泉にゆっくり浸かり、ヤマメその他を食したいものです。

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