2011年3月31日木曜日

ハイパーレスキュー隊長の娘

 まったく知りませんでしたら、326日の日刊ゲンダイに「レスキュー隊長の娘 水着アイドルだった」とあります。高山幸夫総括隊長(54)の娘さんが、タレントの高山智恵美チャン(19)で高校2年生のときから芸能活動をしているそうです。

 ブログでは、「わたしの父は国のためにあんなに頑張っているのに、娘はこんなことをしてるのかと残念に思った方もいると思います。けれど父が救ってくれた方々を笑顔にするために頑張っています」と書いています。

 この尊敬すべき親娘は硬軟でがんばっています。日本もまだまだ捨てたものでもありません。

2011年3月30日水曜日

セリーグもパリーグと同時開幕

 3月開幕を打ち出していたセは選手会とファンの反発、監督官庁である文部省の要請などがあって、強行案を引っ込めざるを得なくなり、4月中のナイター自粛や3時間半を過ぎて新たなイニングに入らないなどのパ案をすべて踏襲する“完全敗北”を喫した格好になりました。

25日の緊急理事会を前に巨人は滝鼻オーナーが、「パ・リーグが先行していろいろと決めているようだが、そうはいかない。交流戦はもういらないというなら、それなりの考えはあるだろうけど」といっていた。パにとってドル箱の巨人戦を盾にし、脅しとも言える言葉で29日開幕を強行しようとしていました。

しかし、パは動じませんでした。

「巨人戦の地上波中継が減った今、セ5球団と同様、パにとっても巨人は金のなる木でなくなりつつある」。あるパの関係者は、「営業的には阪神戦の方が大きくなりつつありますからね」と苦笑いしていた。

6球団主催の巨人戦の動員数の総計が384388人に対して、阪神戦のそれは376902人と肉簿。ロッテと日本ハムでは、阪神戦の観客動員の方が上回わりました。09年は、巨人戦の347983人を阪神戦の356515人が逆転しました。ロッテ、日本ハム、楽天、オリックスの4球団では阪神戦が巨人戦を上回っています。

「プロ野球の盟主」などとうねぼれてきたジャイアンツに対して、経済界のファンもかなり減っているといいます。

膨大な電力を消費するナイターも、東京電力と東北電力の管内でパ・リーグは4月中は見送ります。ところが、セは329日に開幕を強行し、ナイターも4月に両電力の管内で23試合も予定して、社会的な批判を浴びました。「節電非協力」の姿勢をリードしてきたのがシャイアンツでした。

米国べったりの日和見外交官だった加藤コミッショナーにリーダーシップなど期待できません。そんな加藤氏やジャイアンツに辛口の発言を続けて来たのが、楽天の星野仙一監督で、ここに来て株が急上昇しており、「彼のような人がコミツショナーになるべきだ」との声まで出ています。

セは結局、昨日(24)、パに歩調を合わせることに追い込まれました。読売新聞主筆のナベツネこと渡辺恒雄氏はジャイアンツの会長もしていますが、彼の姿勢はどうなんでしょう。ナベツネ氏は16日にあった財界人らによるジャイアンツの激励会でも、開幕延期論を「俗説」と切り捨てていましたが、心ある財界人からは、顰蹙を買っていました。

2011年3月29日火曜日

東日本大震災(4)

昨日からの続きです。

ハイパーレスキュー隊を脅した海江田経産相

 東京消防庁のハイパーレスキュー隊のひとたちの献身的な放水作業を見て、これも涙せずにいられないのに、あろうことか、海江田経産相は、放水準備中の消防隊員に「速やかにやらないと処分する」と暴言を吐きました。この青二才内閣の頭の構造はどうなっているのでしょう。

この発言に石原東京都知事は菅首相のいる官邸に怒鳴り込みました。

南三陸町で最後まで避難放送をした女性職員

 涙せずに語れません。南三陸町職員の遠藤未希さんは、3階建ての防災センターで緊急放送を流していました。「早く避難してください」と何度も何度も。遠藤さんは、波とともにさらわれたのでしょう。防災センターは外壁も落ち、ガラスも割れています。残っているのは、鉄骨ばかりでした。10メートル以上の津波が押し寄せたのでしょう。遠藤さんは、9月に結婚することが決まっていました。

プロ野球選手の震災への寄付

 金額の多寡でいうわけではありませんが、多くのプロ野球選手が、今回の震災に対して寄付を行っております。日ハムのダルビッシュ選手が、5000万円寄付したかと思うと、イチロー選手が1億円寄付しました。そして、松井選手は、記念グッズの売り上げの10万円だけでした。

 今回の震災の復興には、時間がかかるでしょうが、太平洋戦争の焼け野原と違って、復興のためのお金はあります。馬鹿なところに使うよりは、目標がはっきりしています。是非、信頼の出来る、行動力のある震災復興担当大臣をおいて、不眠不休でやってほしいものです。

2011年3月28日月曜日

東日本大震災(3)

地震以降、わたしのこころに残ったことを書いてみます。

10日間閉じ込められた高校生とおばあちゃん

 石巻市の高校1年の阿部任(じん)さん(16)は、地震後10日間も壊れた自宅で生存していました。祖母の寿美(80)さんと声をかけあい、がんばったそうです。冷蔵庫などがあったので、その中の食品を食べ繋ぎました。寿美さんは、倒れたクローゼットの上で過ごし、任さんはダイニングテーブルの上に蒲団をおいて過ごしました。救助の警察署員が、任さんが震えているので、カイロを差し出すと「おばあちゃんを助けてほしい」と言ったそうです。蛇足ながら、将来の夢は、「芸術家になりたい」。

無事助け出されて、父親いわく、「前から大したやつだと思っていたので、それを証明してくれた」と自慢の息子になったようです。

プロ野球の開幕をずらさないセリーグ

 まったくおかしな人が牛耳っているようです。プロ野球の開幕について、新井選手会長も「開幕をずらすべき」と発言しています。パリーグは開幕日を325日から412日にずらしました。そして、電力を使う4月中のナイターはやらない、3時間半を過ぎて、新しい回に入らないと決めました。  

 ところが、良識の府(?)が有しているジャイアンツ、およびセリーグは、当初の予定を主張しました。世論の風圧が強いと感じたのでしょうか、臨時オーナー会議を開いて、開幕日を遅らせました。たった4日だけ。329日です。しかも、43日までは、デイゲームだが、45日からはナイターをやるというのです。東京を含めて関東は、計画停電を行っているのです。こういうときにナイターを行うのでしょうか。しかもドームは、屋根がテントですので、冷暖房、換気に余計な電力が必要です。試合が始まって、テレビなどを見始めて、使用量が増えて、緊急に電気が遮断したらどうするのでしょう。鉄道も動いていません。信号も止まっています。観客は、どうして帰るのでしょう。これが、責任ある地位につく人の結論とは思えません。選手の方がはるかに正常な判断力を持っています。

高木文科相も「電力不足の情勢を見ると、電力の需給バランスが崩れた途端に大規模停電の可能性もある。ナイターは慎重にやらなくてはいけない」と発言しています。

蓮舫節電啓発担当相も「開幕延期など新井会長の考えに賛同している。選手会の思いを受け止めて欲しい。ドームで試合? 多量の電力を使うので控えていただきたい」。

 ところが巨人の滝鼻オーナーは「政府、監督官庁の指示に従う」という12球団の方針にもかかわらず、「開幕はお上(政府)が決めることじゃない。節電に協力しろということでしょう。パ・リーグがいろいろ先行して決めているようだが、そうはいかない」と異を唱えました。

野球を見てもらうことによって、被災を受けた人たちに元気を与えたいときれいごとを言っておきながら、興行収入を寄付するとは、ひとことも言っていない。

2011年3月27日日曜日

東日本大震災(2)

 昨日、表に示しましたが、前回の昭和8年の地震からは、78年しか経っていません。また、その前の明治の地震と昭和の地震の間は、わずかに37年です。当時も多くのひとが亡くなっています。今回も地震によって倒壊したというよりは、地震が引き起こした津波によって押し流された感があります。これまでの地震の言い伝えが残っていれば、ほとんどの人がこのような低いところには住まなかったのではと思います。お年寄りを大事にしない風潮を天が懲らしめたような気がします。とはいうもののこれからどのようにして復興するのでしょう。太平洋戦争で焼け野原になった日本を復興させた人たちの知恵を借りるべきでしょう。青二才内閣は、自らの知恵の果敢無さを自覚し、英知、経験を集めるべきです。日本は、大きな困難に直面すると偉人が出現したものですが、いまもそれが期待できるのでしょうか